重要無形民俗文化財「弘前のねぷた」に参加している明るく元気な団体です

平成30年のねぷた

2018年

本ねぷた
鏡絵 里見八犬伝~「宝刀 村雨丸」(ほうとう むらさめまる)
見送絵 伏姫(ふせひめ)
絵師  佐藤 仙峯(さとう せんぽう)

今年のテーマ
「伝える」です。
今年は、本ねぷたの絵師が聖龍院龍仙先生から、一番弟子の佐藤仙峯さんへと替わります。これは、龍仙先生からのたってのお願いで、龍仙先生と仙峯さんが隔年で本ねぷたを描くこととなりました。龍仙先生の師匠である石澤龍峡大先生から、「次の世代に伝えて欲しい」という思いを託されたと龍仙先生はおっしゃっています。それ故、沢山のお弟子さんを抱え、そして今、ご自身が受け持っているねぷた団体をお弟子さんに引き継いでいく時期が来たと判断されたようです。
「城東ねぷた」はこれまでに、城東友の会、大城東、ビブレ、そして東地区と団体名や主催者を変えながらも40数年の間、八嶋龍仙(現:聖龍院龍仙)先生に本ねぷたをお願いしてきました。お互い気心の知れた間柄ですので、一抹の寂しさを感じますが、龍仙先生の思いを尊重し、私達メンバーも承諾した次第です。皆様にもご理解とご期待を賜りたくお願い申し上げます。
そういうわけですので、今年のテーマは「伝える」としたく思います。皆様も、ねぷたを通じて「誰か」に「何か」を伝えてみませんか?


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里見八犬伝~「宝刀 村雨丸」 曲亭馬琴の読本『南総里見八犬伝』より
里見八犬士のひとり犬塚信乃(いぬづかしの)は、祖父や父の遺言であった足利家の宝刀「村雨丸」を献上するため、足利氏の城内へ向い、親子三代の宿願を果たそうとした。しかし、村雨丸は事前にすり替えられており、足利氏から逆に敵の回し者だと間違われてしまう。殿様は捕獲討伐を当時獄中にいた犬飼現八(いぬかいげんぱち)に命じ、彼は赦しを得て討伐へと向かった。
鏡絵は、疑われた犬塚信乃と、捉えようと部課を率いた犬飼現八が、芳流閣の屋根上で決闘をしている場面である。
後に信乃は様々な苦難を乗り越えながら、足利氏の承諾を得て、「村雨丸」を手中にし、里見家の存続と繁栄のために、他の七犬士とともに活躍した。
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「村雨丸」
関東足利家の重宝。鞘から抜くと刀身に露が浮かぶという奇譚があり、血糊もつかないという伝説の名刀。
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犬塚 信乃 戍孝(いぬづか しの もりたか)
孝の珠を持つ。左腕に牡丹の痣。
絵:歌川国芳「本朝水滸傳豪傑八百人一個・里見八犬子の内犬塚信乃戌孝」

3人の兄弟がいたが若くして死別。元服まで性別を入れ替えて育てると丈夫に育つという言い伝えにより、女名をつけられ、女装されながら育てられた。村雨は父の自害の際に渡された。いつの日か足利家に返すことを願っていたが、伯母夫妻にすり替えられてしまう。このため足利氏からは間者と間違われ、芳流閣で犬飼現八と組討を演じる。
荒芽山で犬山道節から村雨を返却されて以降はこれを帯刀する。
八犬伝前半の主役。
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犬飼 現八 信道(いぬかい げんぱち のぶみち)
信の珠を持つ。右の頬先に牡丹の痣。
絵:歌川国芳「本朝水滸傳豪傑八百人一個・里見八犬子の内犬飼現八信道」

安房洲崎で漁師糠助の子として生まれる。珠は、お七夜の祝いに父が釣った鯛の腹からあらわれた。幼少期に犬飼見兵衛に助けられ、以後、養子となり見八と名づけられ育てられた。成長の後は武術の達人に師事し、捕り物の名人として名を馳せていたが、獄舎番の職を放棄し牢獄につながれた。実父は武蔵大塚村に移って犬塚信乃の隣人となり、死の間際に珠と痣を持つ息子の存在を信乃に告げていた。信乃と現八は芳流閣で相見える。行徳で珠に連なる奇縁を知り、名に玉偏を加えて「現八」に改める。
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伏姫(ふせひめ)
里見義実の娘。八犬士の象徴的な母。
絵:歌川国芳「本朝水滸伝剛勇八百人之一個・犬江親兵衛仁」。伏姫神による親兵衛の神隠し

安房(あわ)領主、里見義実(さとみよしざね)の娘。敵将の首をとった愛犬八房(やつふさ)と富山洞にこもる。八房の気を受けて八人の子の「種子」を宿したと言われ、割腹し胎内に犬の子がないことを証した。その傷口から流れ出た白気は姫の数珠を空中に運び、仁義八行(仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌)の文字が記された八つの大玉を飛散させる。やがてこの玉が化して里見の八犬士となる。
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八房(やつふさ)
里見家の飼犬。

体に八つの牡丹の花のような斑があることからこの名がある。滝田城が攻められた際に敵将安西景連の首を取り、里見義実に約束通り恩賞として伏姫を求めた。富山で伏姫の読経に耳を傾けるうちに菩提の心を生じ、八房に取り憑いた玉梓の怨念は浄化される。通い合った気が八子の種子となり伏姫に宿るとともに、数珠玉の「如是畜生発菩提心」の文字が人倫道徳たる仁義八行の文字「仁義礼智信忠信孝悌」に戻ったことが示される。伏姫とともに入水しようとしたが、折りしも山中に入った金碗大輔の鉄砲に撃たれて死んだ。
以後は伏姫神の乗騎として描かれる。

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『南総里見八犬伝』(なんそうさとみはっけんでん)とは
曲亭馬琴(滝沢馬琴)によって著わされた大長編読本(1814年刊行、1842年完結)。
南総里見家の勃興と伏姫・八房の因縁を説く発端部(伏姫物語)、関八州各地に生まれた八犬士たちの流転と集結の物語(犬士列伝)、里見家に仕えた八犬士が関東管領・滸我公方連合軍(史実世界の古河公方連合軍)との戦争(関東大戦、対管領戦)を戦い大団円へ向かう部分に大きく分けられる。

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